東京ラーメンストリートはいつ行っても人が多い。
観光客、出張帰りのビジネスマン、家族連れ——いろんな人が行き交う中に「そらのいろ」もある。

今回食べた一杯は、ひと口目から「おっ」と思わせるタイプだった。
鶏の旨みがきれいに立ち上がる澄んだスープ。

香りがふわっと鼻に抜ける醤油のキレがありつつ、角がなく丸い表面の油が香りを引き上げる派手さはないのに、味の層が深い。
飲むほどに旨みがじんわり広がっていく感じが心地よかった。
麺はしなやかで、スープとの一体感が強い。
すすった瞬間に「この店、麺の扱いがうまいな」と分かる。チャーシューはしっとり。
インバウンドの多い店であるが、日本のラーメンはうまいときっと記憶に残るであろう。
食べ終わった後の余韻が旅の気分を整える。
東京駅は常に慌ただしいが、そらのいろの一杯を食べた後は、
その慌ただしさが少しだけ遠くなる。胃が軽く、心は満たされている。
駅ナカでここまで“料理としてのラーメン”を出す店は貴重だと思う。
