今回の旅は2019年、ルクセンブルクの旅であります。
ルクセンブルクという国。
観光のイメージはあまりないですよね。私も、ぎりぎりまで行こうかどうしようか悩んみました。
夏の旅行で、ブリュッセルを拠点にアントワープ、ブルージュ、ゲントへ行ったのですが、せっかくだから日帰りでもう1つくらい、行くことができる都市はないかと考え、ドイツのケルンとルクセンブルクで迷った挙句、おそらく、今後も行くことがないでろうルクセンブルクへ行ってみることにしました。
ルクセンブルクは面積は神奈川県と同じくらいで人口は60万人の小国です。
とはいえ、世界の金融市場を牽引するお金持ちの国でもあります。
人口一人あたりのGDPでは日本をはるかにしのぎます。
列車トラブルでベルギーのアーロンで途中下車。一期一会の出会いがありました。
ルクセンブルクへはブリュッセルから特急列車に乗っても3時間以上かかります。
かなり遠いです。
ブルージュやゲントに行くのとはわけが違いますね。
それでも、これまに行ったことにない国へいくわくわく感がまさり早朝の列車に乗り、向かいました。
電車はブリュッセルから1時間に1本ほどしかないく、さすがにマイナーな感じが否めません。
はじめてみる車窓からの景色は楽しいのですが、だんだんと飽きるもですね。
それでも平日朝の列車のわりに空いておりました。
広い車内なのでリラックスできます。
快適な電車の旅です。
しかし、ルクセンブルクまで後少しというとこでトラブルが。
電車が一向に動きません。
何かしらのトラブル(確か電線関係とか)で停車したまま動かなくなってしまいました。
やっぱりか。
頭をよぎります。
実はブリュッセルから出発するときに既に、電光掲示板に、○○から先は工事中、みたいなことが
書いてありました。
念のため、駅員に聞いたところ、行ってみないとわからない、というような回答があったので先行き不安なままの出発でありました。
それでも、行先はルクセンブルクとあり、到着するこを前提に出発するということだったので、なんとなると思っていました。
しかし、列車は止まったまま運転見合わせ状態。
しばらく待っていたのですが、当分動かないことが判明。他の乗客も降りていきます。
出発時の不安が的中してしまいました。とりあえず、電車の中にじっといるのも勿体ないので、停車している駅に降りることに。
アーロンという駅でベルギーとルクセンブルクの国境近くにある街でした。
駅員さんも英語は通じません。
そもそもベルギーは英語圏ではないですからね。
ブリュッセルなど、観光客が多くいる街以外は必ずしも英語が通じるわけではないのですね。
調べてもあまり情報がない街、アーロン。一体どんな街なのでしょう。
そして、何しよう…
とりあえず歩いてみます。
人通りも少なく、お腹が減ったので何か食べようにもこれといった店が見つかりません。
そもそも選択肢が少なすぎます。
ブリュッセルやアントワープが特別大きな街だったのだと、今更になって気づきます。
とりあえず、遠くの方に塔が見えたのでいってみることに。
教会でしょうか。
第2次大戦時のアメリカの戦車もあります。
やることもなので、教会内をプラプラしていました。
すると。
日本語で話しかけられました。
沖縄から定年退職をきっかけに世界を旅行しているという方に出会いました。
こんなところで日本人に合うとは。
日本人どころか観光客すら1人もいないような街で驚きの出会いです。
いろいろ話し、列車の大幅遅延の話などをしたところ、ルクセンブルクまで車で送ってくれるといってくれました。
大変ありがたいお話です。
しっかり列車が出発してくれるか不透明な中ですから、救いの手です。
きっとベルギー各地の大聖堂にいったからか”運”がついていたのかもしれません。
聞くところによると、これまでもヨーロッパ各地をめぐり、今日はドイツに住んでいる姉とこの周辺を散策しており、ちょうどこれからドイツの戻るタイミングだったそうです。
ルクセンブルクとは方向が同じということでした。
駐車場のある方へむかう途中、アーロンの街を少し案内してくれました。
この町にくることは二度とないんだろうな、と思いながら少し街を散策しました。
その後は車に乗せてもらいルクセンブルクへ。
やや道がうろ覚えだということで、少し心配しましたが、グーグルマップで方角を確認したところ…
よかった。
ちゃんとルクセンブルクへ向かっておりました。
車からの景色は新鮮です。
特にベルギーからルクセンブルクへ入ると、急に街が整備され、きれいになっていることがわかります。
小さいながらも富裕層が暮らす国なのですね。
家も大きいです。
1時間も経たないうちにルクセンブルクへ到着。
素敵なお二人にあえてよかったです。
一期一会の出会いに感謝です。
ありがとうございました。
絵を見ているようなルクセンブルクの街、グルント
ついに、ルクセンブルクへ到着です。
まずはアーロンで食べることができなかったご飯をいただきます。
ルクセンブルクの中心街はほかのヨーロッパの都市同様、食べるところには困りません。
中心部の広場周辺には多くのレストランがありました。
このステーキ、美味しかったです。
思ったよりも物価も良心的、ベルギーと変わらない程度でよかった。
街は比較的静かで歩きやすい印象です。
観光都市としてはマイナーだからでしょうか。
こんな立派な教会もありました。。
中にも入りましたが、普通の教会といった感じですね。
そしてこの巨大な橋。
ルクセンブルクの国旗がありますね。ルクセンブルクに来たという感じが強まります。
ベルギーから国境へ経てきたとはいえ、当然国境での検問などもないので、別の国にきた感覚がありませんでした。
オランダのような国旗を見て、ああ、ルクセンブルクにいるのだと確信します。
そして、しばらく歩くとすごい絶景がありました。
なんでしょう。この立体的な街は。
事前に本で見ていたとはいえ、きれいすぎます。
絵なのか写真なのか、美しすぎます。
ルクセンブルクは城砦都市であり、こんな断崖絶壁の下にも街があります。
ジブリ映画とかでにでてきそうな景色。
ラピュタとかでこんな街ではなかったでしょうか。
この下に広がるエリアはグルントと呼ばれます。
上から見ると人が全然いません。
そのため、絵や写真に見えてしまうのかもしれません。
黄色っぽく統一された街は何かミニチュアを見ているような感じさえしました。
これは絵になる風景ですね。
実は、しばらくこれらの写真はパソコンの待ち受け画面にして使用していました。
さて、上から見ているとグルントへも行ってみたくなります。
人も全然歩いておらず、異世界な感じが余計に興味をそそります。
さて、グルントへは階段なんかを通じてもいくことができるようです。
しかし、今回は列車みたいな形のバス?よく遊園地とかでありそうなかわいらしい乗り物に乗ってグルントを周回してみることにしました。
すごい急斜面を下っていきます。
病院やらもあって普通に人が暮らしているようでした。
崖の上からみると人影が見えず、遺跡なのかと思っておりましたが、しっかりと生活が営まれている街のようです。
公園では遊んでいる若者も。
それでもあまり人は多くないですね。
国全体で人口が60万人だから当然でしょうか。
街を見るたびに、このあたりの地価ははどれくらいだろうとか、街を行く人はきっとお金持ちなのだろうとか、そんなことも
考えてしまいました。
とても裕福な国ですからね。
自分で歩き回るにはアップダウンも激しいので、この変な乗り物にのって散策できたのはよかったです。
ところでルクセンブルクは城砦都市ですね。
このあたりにはかつての砲台のあった場所などもあちこちに見ることができます。
一方で遠くに見えるのは新市街。
金融都市でもありますからね。
なかなか来ることのできないルクセンブルク。
この絶景を目に焼き付け、ブリュッセルへ戻ります。
片道3時間以上かけてきた価値は十分にありました。
そしてここまで送ってくれた親切な方にも感謝です。
帰りは無事に電車も動いておりました。
ルクセンブルクの駅周辺。
このあたりはたくさんホテルもあるようだったので、ゆっくりしたい人は宿泊してもいいかもしれません。
移動時間の長い旅でしたが、道中含め、一期一会の出会いもあり、想い出に残る旅となりました。