夏野菜で育ててみたい野菜の代表格であるキュウリの栽培について記録したいと思います。
大収穫ができる野菜ではありますが、実をつける前までの虫対策と、実をつけた後の収穫の
タイミングが重要な野菜だと思いました。
育て方のポイント
まずは、育て方のポイントについてサクッとお伝えいたします。
① 苗植え
苗を植えるタイミングは、春キュウリであれば4月~5月に苗を植えます。
植える場所ですが、キュウリは早朝の光を好むため、朝日のよくあたる場所で育てましょう。
② 苗を守る
キュウリの苗は風に弱いため風よけが必要になります。
そして、少し生長するとウリハムシというウリ科の植物の葉を好む虫に食べられます。
虫対策として、灯篭を立てるとよいとされています。
③ 追肥や水やり
生長期にば肥料をきらさないよう追肥をしてあげます。
また、水やりはもちろん敷き藁で夏場の乾燥を防ぐことも重要です。
敷わらの作業は、梅雨に前の行うことで多量の雨による泥はねを防ぐことができます。
水やりについては、6月下旬~8月は毎日午前中をねらって水をあげると収穫量が期待できるとされています。
④ つるの誘引
キュウリは成長すると、つるがすごく伸びきますので、ネットにつるを誘引してあげる必要があります。
そうしないと勝手に変な方向へどんどん生長していってしまいます。
また、高さも一般男性の平均身長を超えるくらいまで大きくなりますで、もう作業ができない!という時は摘芯してあげます。
ちなみに、上だけでなく、根は横に120cm程度広がるため、株間は100cm以上がよいとされています。
今回私は、50cm程度しか離すことができませんでしたが。
無事に成長すれば6月~7月に収穫することができます。
生長過程(苗植え~ウリハムシ対策)
今回もホームセンターで苗を購入しました。
「うどんこつよし」という、その名の通りうどんこ病に強い品種を購入しました。
病気なんて大丈夫っしょ!
と初めは思いましたが、うどんこ病は覚悟した方がいいです。
「うどんこつよし」を植えましたが、がっつりやられました。
下の写真のように葉っぱにうどん粉をまいたように葉が粉っぽくなってしまう病気がうどんこ病です。
さて、苗はこんな感じで植えていきます。
今回は2株植えることにしました。
植えた時期としては、5月中旬を超えて頃。
十分暖かい気候になってからに植えてみました。
既に1本茎が折れており不安なスタートになりましたが…
(結果的に全く問題なく育ってくれました)
先に書いたとおり、キュウリなどのウリ科野菜はウリハムシから守ってあげる必要があります。
では、どうやって?
それはウリハムシのある特性を考えれば、そう難しいことではありません。
ウリハムシは基本的に”横移動”する虫。そして、上下のジャンプは得意ではないらしいです。
そのため、このように支柱にゴミ袋で覆ってあげることでウリハムシの侵入を防ぎます。
ホントか?と半信半疑ですが、いろんな動画や書籍でも、大体これくらいの高さがあれば十分
とのことなので信じてみました。
ちなみに、こついがウリハムシです。
ちょっと気持ち悪い。
さぁ、灯篭も作ったし、ひとまず大丈夫だろう。
しかし。
食べられました。
予想よりもはるかにその被害を受けました。
一体灯篭は何のために作ったのだろうと思いますが、おそらくウリハムシは灯篭の上からでなく、灯篭の下のビニール袋のわずかな隙間から侵入したのでは、と思いました。
よく見ると風で隙間が結構空いていました。
これは工作力が不足していたと反省…
それにしても、相当美味しいのでしょうね。
かなり食べられてしまいましたよ。
まぁ、農薬なども使っていないので仕方ないか…
ちなみに、灯籠以外にウリハムシの撃退方法は色々調べてみたのですが、
薬を使わない場合は手で捕獲していく他になさそうです。
なんと、原始的な。
特に午前中は動きが鈍いので、その隙に捕まえてしまおう、ということです。
実際に普段のウリハムシは確かに素早いので手で捕獲するには時間帯を選ぶ必要があると
感じました。
ところで、ウリハムシには結構やられてしまいましたが、それ以上にキュウリに成長が勝り、どんどんと大きくなっていきました。
こんな感じで成長すると灯篭から飛び出してきますので、こうなったら灯篭はお役御免です。
今回はどこまでが役に立ったのか差だけではありませんが、生長初期にウリハムシから
守ってあげるために、一応は灯篭はあった方がよさそうです。
生長過程(つるの誘引)
小さかった苗も成長し、ぐんぐん大きくなっていきます。
3日明けただけでも十分のその生長が目に見えるようにわかるので、この時期はとても楽しいです。
さて、このままだとあっこっちにつるが広がっていきそうになったので、
早めにネットで周囲を覆ってあげることとしました。
合掌造りのイメージです。
すると、こんな感じでネットにつるが絡まっていきます。
とはいえ、ネットを立てただけでは、つるが上に伸びいかず横に広がっていきました。
そこで、時々、茎を自力で動かし、上へ上へと誘引してあげます。
結構世話が焼けますね。
それにしても、この絡みつく様子、なんだか生命力の強さを感じますね。
私の世代ですと、こうした光景を見ると幽遊白書の蔵馬を思い出してしまいます。
蔵馬の攻撃って、結構植物のつるを使っていなかったでしょうか??
そして、絡みついていく様子は戸愚呂兄を倒した時の技を彷彿とさせます。
幽遊白書のマンガを読んでない方、失礼しました。
いずれしても、植物ってすごいなぁ、と実感させてくれるキュウリです。
しばらくすると、花が咲きました。
こうなるといよいよ収穫が見えていきます。
収穫
収穫期は一気にやってきました。
すさまじいキュウリの成長スピードです。
あちこちに花が咲き、次々と実になっていきます。
結構、変形したキュウリになるのでは?
と思いきや意外とまっすぐ成長してくれました。
繰り返しますが、キュウリの成長スピード、すごいです。
実になってから大きくなるまでのスピードがあっという間です。
2、3日放置するだけで巨大なキュウリになってしまいます。
ニンテンドーDSと比較してみました。
お化けキュウリというのでしょうか。
スーパーで売られているよりもかなり大きくなってしまいました。
ちょっと怖いです。
ちなみに、味は意外と変わらず、水分も十分で美味しかったですが。
ただ、後で知ったのですが、初期にこうした巨大キュウリを育ててしまうと、
生長に必要なエネルギーのほとんどをこうした実に使われてしまうので、
株全体の生長の妨げになるとのことです。
これから作られる方はこまめな収穫を行った方がよいかと思います。
何本収穫できたかは数えていませんが、300円くらいの苗の値段を考えると
十分すぎるくらいのキュウリを収穫することができました。
うどんこつよしといえど、うどんこ病には一部なってしまいましたが、栽培は成功したと思います。
そして、終わりのとき。
8月になる頃には、だんだんと葉にも茎にも元気がなくなってきました。
こうなると追肥もしてもその後の生長は期待できないようした。
葉も黄色くなり、よれよれです。
こうして今年の夏のキュウリの栽培は終了です。
今回は2株を栽培しましたが、飽きるほど食べることができましたし、素人でも簡単に育てられるな、
という印象です。
ただ、うどんこ病はもちろん、無農薬で育てるなら、ウリハムシにはご注意を。