天ぷらに炒め物に大活躍のピーマン。
食卓に色どりを与えてくれるパプリカ。
どちらも形は似ているナス科の中南米原産の野菜です。
パプリカも最初は緑色でピーマンと一見、区別がつきませんが、成熟するとカプサイシンという色素が増えて、赤や黄色などの色がついていきます。
見た目だけでなく、パプリカはナイアシン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維が豊富で特にビタミンCは緑色のピーマンよりも赤や黄色のパプリカが豊富で、2.5倍~3倍も含まれるそうです。
そんな夏野菜の定番の2つを2株ずつ、合計4株育ててみました。
育て方のポイント
① 連作NG
他のナス科野菜にも共通していることですが、ピーマン・パプリカも連作を嫌います。
できれば5年間ナス科の野菜を育てていない場所での栽培がベストです。
② 苗は暖かくなってから
中南米原産の野菜だからか、寒さが苦手です。
気温は18度以下になると生育不良になるため暖かくなってから植えてあげましょう。
今回、苗は5月下旬に植えてみました。
③ 敷き藁
他のナス科野菜と同様、苗が大きくなってきたら梅雨時の泥はねや夏の乾燥、地温の上昇を避けるため
敷きわらをしてあげます。
病気の予防にもなりますよ。
生長過程
ピーマンもパプリカも色の違い以外に見分けがつかないので、購入時のタグを苗の横に植えてあげます。
こちらがパプリカ。
色ごとに売られていました。
そして、こちらがピーマンです。
苗も似ていて区別がつかないので、どこに何を植えたかはきちんと把握しておきたいですね。
他のナス科の野菜と同様に苗が小さいうちは風で倒れてしまわないように、支柱にビニール紐でくくりつけてあげます。
今回は先の生長も見据え、朝顔に使われる輪っかの支柱もセット。
しかし。
トマトを植えたときも同様ですが、この輪っかの支柱はホントに役に立ちません。
あっという間に生長し、輪っかが生長を妨げてしまう事態になりましたので、早々に撤去するはめになりました。
ある程度の大きなになると株も安定してあげますので、支柱は最低限で十分でした。
さて、ピーマン・パプリカですが、ほんとに手間がかかりませんでした。
定期的な水やり以外は、特別な仕立てもせず、完全放置。
それでもぐんぐん育ち、一番花が咲きました。
すると、後は次々と実がなっていきます。
実がなる頃には鶏糞を追肥として与えてあげましたが、小さな実があちこちについていきます。
ここでポイントとなるのは、あまり株が生長していない間は小さな実でも収穫してあげることだそうです。
まずは、株を大きくしてあげることが大収穫のためには必要ということですね。
小さくても美味しくいただけるので、初めの頃は次々にミニピーマン&パプリカを収穫していきます。
株が安定してからは、スーパーで売られているくらいまで生長を待ち、収穫です。
苗の価格からしたら、かなりお得です。
完全に黒字ですね。
ピーマンは大成功です。
一方で。
パプリカさん。
全く色が変わりません。
時間をおいても緑のまま。
放置しておくと次々に実がなり、株に負担がかかるので、やむを得ず収穫。
終わってみると、赤や黄色のパプリカを目にすることなく収穫期を終えてしまいました。
食べてみると、ピーマン同様に味はしっかりしているので満足なのですが、少し残念ですね。
どうやらパプリカの生長はもう成熟するのを待ってあげる必要があったようです。
実がたくさんなっても、株を支えてあげるような仕立てが必要でした。
そんか感じで、反省はあるものの、終わってみれば、かなり放置してもたくさんの収穫ができました。
家庭菜園初心者にはお勧めしたい野菜です。