2021年に私が収穫した野菜の中で最も作って美味しかった野菜がナスです。
美味しいだけでなく抗酸化作用、抗がん作用があるとされるポリフェノールの一種であるナスニンも含み、カリウム、食物繊維も豊富で栄養たっぷりの野菜。
それがナスです。
これは育てるしかありませんね。
ちなみに、ナスニンは皮に多いので食べるときは皮ごと料理するとよいですよ。
育て方のポイント
① 連作に注意
まず苗を植える前の前提条件があります。
ナスは連作を嫌う植物なんです。
そのため、できれば、数年ナス科の野菜を育てていない場所で育ててあげる必要があります。
そして植える時期についても、ナスは寒さに弱いため、最低気温が15度を下回らない時期に
植えてあげましょう。今回は5月中旬に植え付けました。
② 敷き藁
ナスに限った話ではないですが梅雨時の雨による泥はねは病気などの元になる恐れもあります。
その予防として敷きわらは必要です。もちろん、マルチングでもOKです。
③ 十分な水やりを
ナスは特に水を必要とする野菜と言われています。
雨が降らないときは2日に1回くらいは十分に水をあげた方がよいとされています。
特に夏場にしっかりと水やりをあげないと乾燥してしまい収量が減ってしまいます。
もちろん、水やりだけでなく、追肥も必要ですが、ナスの根は深いところだと、40cmを超え、
横にも40cm伸びますので追肥の際は根を傷つけないように注意をする必要があります。
④ 三本仕立て
野菜によって仕立て方は様々ですが、ナスは三本仕立てが基本です。
どの本を読んでこれですね。
具体的には、主枝と最初の花の下のわき芽2本を伸ばしてあげます。
支柱もこの3本をしっかり支え、伸ばしてあげます。
生長過程
なすの苗ですが、ホームセンターには普通の苗と接ぎ木苗が売られているのではないでしょうか。
基本的には、接ぎ木苗の方が丈夫で病気にもかかりにくいとされています。
今回はまずは、接ぎ木なしの苗2株からスタートしてみました。
しかし。
2株のうち1つはかなり早期にダメになってしまいました。
水不足なのか連作のためのか(レンタル畑なので前年に何を植えていたかは不明)、1つは全く育てる
ことができませんでした。
何とも悲しい姿です。
苗は小さいうちは風の影響を受けやすいので支柱にビニール紐での固定がマストですね。
1つはダメになってしまいましたが、もう1株と追加で購入した接ぎ木苗は無事に成長していきました。
同時期に植えたキュウリに比べるとかなり生長はゆっくりなので心配しましたが、
しばらくすると、一番花が咲きました。
一番花は3本仕立てする際に、目印にもなりますのでチェックが必要ですね。
それにしても、紫の花ってなんか魅力がありますね。
なんかキレイというよりも、独特の魅力を感じさせます。
ナスは水が必要野菜と言われていますが、私は毎日畑にいくことができず、ペットボトルで水を少しずつ与えられるようなキャップをホームセンターで買ってみました。
しかし、これは結果的にはあまり使いものにならず、数日持つ場合もあれば、1日ももたずに水がなくなってしまうなど、うまく使いこなすことができませんでした。
しかし、今年に限っていえば、まぁまぁ適度に雨が降ってくれたおかげか、ぐんぐんと生長してくれました。
特に梅雨明け以降の生長はすごく、葉が次々となっていきました。
この時、光合成に使えないような葉、具体的には、日光がおよそ当たらないような葉はカットしていきました。
収穫
そして、いよいよです。
実がなりました。
今回はひもなすというとても長い品種です。
正直見た目は美味しそうではないのですが、無事に収穫することができました。
マーボーナスに天ぷらに、美味しくいただくことができました。
さて、夏になると生育が鈍っていくナスですが、切り戻すことも可能です。
具体的には、茎や根を部分的にカットしてあげて全体的に小さくしてあげるのです。
すると、なんと秋ナスが収穫できるのです。
10月まで収穫できるわけですからすごいですね。
今回はも8月に切り戻し手術を行いました。
結構茎が弱まってからの切り戻しなので、収穫までいけるか怪しいところですが、まずは様子を見てみたいと思います。