私、職場では採用・研修担当として仕事をしております。
そして、その中でも英語学習の研修は職場でもそこそこ力を入れている分野であります。
TOEICの目標スコアなんかも課しているくらいですからね。
目標スコアあって、英語が嫌いな人にとってはなんともストレスですよね。
ただ、社会や経済がグローバル化してしまった今では仕方がないのかもしれません。
さて。
TOEICのスコアが上がればビジネスレベルの英語ができる、とは言えないことは既に多くで語られていますが、
ビジネスレベルの英語力をもっている人はTOEICでもハイスコアを取れる、という関係は成立しているように思います。
個人的見解ですが。
そのため、仕事の実務を想定した場合、単なるTOEICのスコアアップをすること自体にどれほどの意味があるの?
という問いもありますが、日本では英語力を証明する手段としてTOEICはあまりにもメジャーな存在ですよね。
よって、自身のエンプロイヤビリティを高めるという視点からも、TOEICの勉強をすることは決して無駄ではないと思います。
それに、TOEICの勉強はそれなりにビジネスの場にも活きるのではないでしょうか。
ところで。
私自身は大学受験以来、英語の勉強をしてこなかったので、社会人になり、初めて受験した
TOEICのスコアは400点台でした。
ありがちですね。
その後、ホームステイやら短期留学なんかで多少はスコアは伸び、600点台には到達したものの、
その後のスコアは伸び悩んでおりました。
単語帳や問題集を買っても、なかなか継続して学習できず、中途半端な勉強を繰り返していたからだと
思います。
今回は、そんな自分でも、半年間でそこそこ高いスコアを取ることができたので、その方法などを
簡単にまとめたいと思います。
具体的にはTOEICのスコアが650点から870点まで半年間でスコアアップをすることができました。
TOEICで満点近いスコアを持っている方からしたら、まだまだではないか、と思われるかと思いますが、どうかご容赦を。
タイトルにもありますが、スコアアップの具体的な方法として、リクルートのスタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コースを使いました。
今回はそのレビューをお届けします。
よくない勉強法
まずはじめに。
どんな勉強がダメだったか、自身の反省を踏まえ、まとめておきたいと思います。
英語を仕事に使わない多くの社会人にとっては、英語力が一番高かった時期=大学受験の時である。
という方も少なくないのではないでしょうか。
まさしく自分がそうなのですが。
そうすると、どうやって勉強したらよいのか、その方法すらわからなくなってしまいます。
高校時代の参考書なんてとってないですからね。
① 英単語を勉強するだけ
「TOEICの勉強をしよう。」と決意した後に、まず書店に行く、という方は少なくないのではないでしょうか。
そして、最低限のTOEICの参考書と単語帳を購入する、というのはよくあるパターンだと思います。
実際に、TOEICのスコアアップには一定の語彙力は必要です。
もはや記憶の彼方にいってしまった英単語を再び学習することは重要なことです。
しかし。
何冊買ったかな…参考書に単語帳を。
今思えば、単語帳の勉強はすごく単調ですし、つまらないですよね。
例文の相性がよくないなぁ、とか色々理由を付けて、次々と別の単語帳を購入してしまいました。
思えば、なんと中途半端な学習をしていたことか…
1冊もまともにコンプリートできなかったように思います。
まさに典型的なダメな例ですね。
何冊買っても知っている単語をただただ確認をする、というくらいで覚えるべき新たな英単語のマスターには至っていなかった気がします。
② 集中せずだらだらと勉強
英単語は英語に全く触れてこなかった自分から英語アレルギーを排除させるくらいの効果はあったように思います。
少し自信がついたところで、実践的な問題集に手を出しました。
あの分厚い公式問題集とか。
公式問題集を解くことはとてもTOEIC対策としては、とても効果があると思います。
ただし。
集中してやれば、という条件付きで。
2時間集中して勉強するのは結構タフな作業です。
自分の好きなことであれば、別ですが、TOEICが大好きという人も珍しいです。
机に向かって問題集を解くということは結構なストレスです。
それゆえ、私の場合、少し解いては休憩、ということを繰り返してしまいました。
リスニングはともかく、TOEICのリーディングは時間との勝負です。
時間があれば、かなり高得点が取れるという人は多いと思います。
問題自体はめちゃくちゃハイレベルというわけではないので。
ただ、多くの文章を短時間で読むことが求められるので、集中力が求められます。
この集中力を高めるのはなかなか難しく、結局、意味のない時間を過ごしてしまうことも少なくありませんでした。
③ TOEICを理解しないままの勉強
圧倒的な英語力を持っている人は別として。
スコア600点くらいの人が800点を超えようとすると、少しコツも必要になるではと感じています。
リスニングでは、どこに集中したらよいのか?
リーディングは、どんな順番でどこを読むべきか?
設問から読むべきか?本文から読むべきか?
などなど。
TOEIC対策本にはいろんなことが書いてありますね。
個人的には、何が正しいか?ということを研究するよりも、とにかくある程度の量のTOEIC問題に直接
触れることが大切だと感じています。
個人ごとに回答方法は少しずつ違うでしょうし、自分なりの方法を探ることが結果的にスコアアップの
近道になるように思います。
そのためには、改めてどういった問題構成になっているのか?主にはどんなことを聞いてくるのか?
頻出単語、頻出の状況設定はどうなっているか?などを覚えておくのがよいと思います。
TOEICは基本的にビジネスシーンを想定して作問がされていますし、問題を聞いたり、読んだりして、職場の状況などが頭にきっちり浮かぶ程度までTOEICに慣れ、理解することが大切だと思います。
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コースとは
一言でいえば英語学習アプリです。
私のようなぎりぎり昭和生まれの人間からすると、初めはアプリで勉強するということにピンとこない人もいるかもしれません。
時代は変わって、中高生の受験勉強もこうしたアプリを使う世の中です。
そして、テクノロジーの進化はすごく、大変使い勝手がよい学習アプリは今では最も効率的な学習ツールではないでしょうか。
さて。
スタディサプリEnglishのコンテンツについて見てきましょう。
① パーフェクト講義
スタディサプリEnglishの講師である関先生が黒板を使って、各パートの問題解説をしてくれます。
基本的には座学の授業を受けるのですが、久々に予備校風の授業を受けるのはなんか楽しいものです。
TOEICとは何か?という基本的なことから、
各パートの回答方法などをわかりやすく、詳しくレクチャーしてくれます。
TOEICを受けたことがない人、大分以前に受験して以来ご無沙汰な人なんかには特におすすめ
できるコンテンツかと思います。
② パーフェクト講義(英文法編)
時制、現在完了、仮定法など、高校までに学習した英文法の内容をわかりやすく振り返ることができるコンテンツです。
関先生による英文法特化型の動画コンテンツですね。
各文法の概要説明から確認テストまで用意されているので、文法理解がどの程度深まったかを確認できる設計になっています。
大学受験に比べれば難易度は易しいので、受験勉強を頑張った人はおさらいのつもり受講できるかと思います。
このコンテンツの内容はTOEIC受験に最低限必要な英文法の知識ともいえるかと思います。
③ 実践問題集
TOEIC® L&R TEST20回分に相当する問題演習を行うことができるコンテンツです。
各パートの制限時間内に確実に正解できるかのトレーニングをすることができるので、
自分のレベルを把握するにも役立つコンテンツかと思います。
この問題集では、とにかく量をこなす。
そして、TOEICに十分に慣れ、理解することでハイスコアにつながるのではないでしょうか。
④TEPPAN英単語
問題をいくつか解いていると、「結局はキーとなる単語の意味を知っているかどうかが重要だった」みたいなことが多々あります。
語彙力は基礎体力なので、とにかくしっかりと記憶することが必要です。
このコンテンツでは、自分がどのスコアレベルの英単語をどの程度マスターしているかを可視化しながら勉強することができます。
スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コースのよい点
① 隙間時間の有効活用
必要なコンテンツに、いつでも、どこでも、すぐにアクセスできるという点はアプリならでは。
通勤電車で参考書を出して勉強している高校生もいますが、TOEICの問題集を持ち歩くのも重いし、
座席に座っても、両手でテキストを持ちつつペンで何かを書く、というのはあまり現実的ではありません。
その点、片手で、勉強したい気分になったときに数分だけ勉強することがスタディサプリではできます。
1回数分程度の勉強であっても、毎日積み重ねることで確実に力になっていくものです。
また、どのパートのどの問題が正答できているか、どの単語がマスターできているかなどの情報も
全て可視化されているので、まだできていない問題だけに集中して取組むこともできるので効率的です。
② モチベーションを維持ができる
隙間時間を利用した学習について。
ちりも積もれば山となる、というわけですが、そのチリがどの程度積もってきたか、ということが可視化できると学習するモチベーションにもつながります。
このアプリのよい点は、その学習時間や学習回数を通算して表示してくれるところだと思います。
時間がすべてではありませんが、「こんなに勉強している」という自己認識は少なくともモチベーションアップにはつながるのではないでしょうか。
それに、量をこなすことは必ず力になってくれると思います。
日ごと、週ごと、月ごとに目標の学習時間を設定するものいいですね。
③ 強制的に勉強させられる
先に書いたとおり、スタディサプリEnglishはいくつかのコンテンツで構成されますが、大きく、文法の講義動画、実践問題、英単語の3つのコンテンツが中心なるかと思います。
講義動画について。
講義は、関正生先生という東進ハイスクール、北九州予備校、秀英予備校で英語講師だった先生が
担当しています。
まずは、これが素晴らしい。
関先生の一流予備校講師としての解説はとてもわかりやすいですし、信頼できます。
1講義あたり5分程度なので、ちょっとした時間に見ることもできますし、集中力も持続しますね。
これが300本くらいあるので、この動画だけでもTOEICの概要、回答のポイント、最低限抑えたい
英文法や小ネタなど、一通りの学習ができてしまいます。
また、無駄な話がなく、簡潔かつ明瞭な説明をしてくれるので、仕事のプレゼンテーションの勉強にもなるかもしれません。
実践問題について。
実践問題によっては解説のための講義動画や単語・イディオムのチェックまでが用意されているので、
不明な点を残すことなく理解することができます。
一番うれしい機能は、一人で参考書を使って問題を解く場合、おそらくさぼってしまうであろうディクテーションやシャドーイングを強制的に行う仕組みになっていることです。
英語ができる人はよく、このディクテーションとシャドーイングの重要性を説きますよね。
そんなの意味あるの?なんて思っていましたが、これ多分効果あります。
ただ、参考書とかを利用してでは、そもそもつまらないので継続が難しいですよね。
アプリなので、勉強ではありますが、少しゲーム感覚で取り組むことができるところポイントだと思います。
TEPPAN英単語について。
これはもうゲームですね。
既に知っている単語はほぼ復習する必要はないので、わからなかった単語だけを集中して覚えれば
よいわけです。
単語帳だと1つ1つ、チェックして該当のページを開いて…なんてする必要がありますが、
このアプリでは、コンプリートできていない英単語だけをワンクリックで表示して、すぐに取り組むことができるのがいいですね。
勉強時間とその成果
どの程度の時間をかければスコアが上がるか?
この店はいろいろな調査がありますが、スタートラインも違えば学習方法も違うので一概には言えませんね。
私の場合ですが、
半年間で約300時間をスタディサプリEnglishで学習し、結果、TOEIC650から870と220点のアップでした。
ホントは900点を目標にしていたのですが、まずまず上出来だと思いました。
リスニングはディクテーションのおかげなのか、100%内容は理解はできずとも、およその意味はつかめるようになりました。
リーディングは以前は最後の問題まで回答する時間がありませんでしたが、全問回答できるまでになりました。
見なす時間はほとんどないですけど…
これまで書店で色々と参考書を買いましたが、どれも続きませんでした。
学習成果を可視化させ、モチベーションを維持しながら効率よく学習できるツールとして、スタディサプリEnglishはかなり優れているのではないでしょうか。
金額は?
2021年9月現在。
公式ウェブサイトでは以下のようになっています。
・1か月単位:3,278円
・6か月パック:3,058円/月 一括払い総額18,348円/6か月
・1年間パック:2,728円/月 一括払い総額 32,736円/1年間
当然ですが、長期契約の方がお得ですね。
ちなみに私は半年間パックにしました。
1年も継続できるか不安でしたので(笑)
時々キャンペーンをやっていて少し安くなっているので、そのタイミングで
入会するのもありですね。
しかも、「日常英会話コース」も無料で利用可能です。
私はほとんど使いませんでしたが。
以上、今回は、スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コースのレビューを行いました。
レビューですから、マイナス面も書きたいところでしたが、これに関しては特にないんですよね。
価格はもう少し安いと嬉しいですが、オンライン英会話などと比べれば安いですしね。
ただ、TOEICに特化したアプリなので、これによって英会話が上達することはありませんね。
そのため、TOEICのスコアに価値を感じるのであれば、お勧めです!
私も900点に向けてもう一度勉強しようか迷ってます(笑)