今回の旅を振り返るシリーズは2019年、ベルギー、ブルージュの旅でございます。
水の都と呼ばれるブルージュは50を超える美しい橋が水路にかかる街。
運河があるという点ではアムステルダムとも共通していますが、ブルージュは観光客こそすごく多いですが、アムステルダムのように”繁華街”という雰囲気はなく、水の流れが聞こえてきそうなくらい
落ち着いた街でありました。
もちろん、ヨーロッパ屈指の観光地ですので人は少なくありませんでしたが、どことなく落ち着いた雰囲気のある街でした。
マルクト広場、366段の階段を登った後の絶景
ブルージュはブリュッセルから列車で1時間ほど。
ここがブルージュの駅ですね。
駅を出てすぐには水の都の雰囲気はありませんね。中心部まではここから少し歩くことになります。
駅を出てすぐそばには公園があり、そこを通り抜け、中心地のマルクト広場へ向かうこととしました。
こちらが、マルクト広場です。
思ったより広いですね。
広場自体は同じベルギーのブリュッセルのグランプラスの方が個人的には好きですが、マルクト広場の方が広く、車も乗り入れています。
逆に言うと、グランプラスは車の出入りがなく、石畳も柔らかいので、広場に座る人が多いのかもしれませんね。
広場の周りはカフェやレストランで囲われています。
カフェで休んでいると、どこからか歌声が。
誰かの誕生日でしょうか。
にぎやかな雰囲気で楽しいですね。
観光用の馬車も走っていましたよ。
こちらは州庁舎ですね。
そして、このひときわ高い鐘楼。
高さ83メートルです。
ここは366段のらせん階段で登れるそうです。
近くで見ると、更に迫力がありますね。
というわけで登ってみました。
高いところがあると、とりあえず登りたくなるものです。
しかし、この選択は間もなく後悔に変わりました。
366段の階段は想像以上にきついです。
しかも狭いです!
狭い中ずっとくるくる歩くと目が回りそうになりますね。
往路も復路も同じ階段を使うので、すれ違いときは、
「あ、あ、どうも・・すみません」
みたいなやり取りにを何度もすることになります。
”Soryy”、”Thank you”のオンパレードです。
あ、ちなみにベルギーは英語圏ではばく、フランス語とドイツ語ですので。
これは鐘を鳴らす機械ですかね。
疲れていたので、こういう機械の情報はとりあえずスルーです。
とにかく上へ上へ、向かいます。
一度休むと、気力がなくなってしまいそうですので。
息が切れつつも頂上へ到着することができました。
先ほど、この塔へ登るのを後悔したといいましたが、頂上にくると…
いや、これはかなりの絶景でありました。
マルクト広場へくるまでも水路などを脇目に見てきましたので、十分にブルージュがその美しい街であることは分かっていましたが、上からみるとやっぱりこの街の景観が素晴らしいことを再認識させられます。
赤い屋根で統一されたこの街の感じ。
素晴らしいですね。
RPGゲームのどこか大きな街に来たかのようです。
思わず、どこかに魔法使いがいないか、大きな道具や宿がないか探してしまいそうになります。
ここまで登るのは結構大変なのが、少しでも足に自信のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ブルージュに来たら必ず体験したい川下り
さて、ブルージュを訪れたらぜひ体験したいのが川下りです。
この街一番のメインと言ってもよいのではないでしょうか。
街の中にはいくつかの乗り場があります。
乗り場によって何が違うのかよくわかりませんでしたが、何となく賑やかそうなところに並び、船に乗ることにしました。
このツアー、やはり人気なんですね。列にならんでから40分以上待ちました。
多分どこでもルートは変わらなさそうなので、空いているタイミングを見つけて乗り込むのがよいかと思いました。
船は満席でありました。
先頭にはガイド兼船頭が乗り込みます。
顔はペーターサガン(ツールドフランスでポイント賞を取りまくっているスプリンター)に似ております。
この表現、多分もわかりませんね。
要するに髭のサングラスのややマッチョな男性を想像してください。
このおじさんは結構陽気で、英語、フランス語、ドイツ語など多言語を用いてガイドしていきます。
参加者の出身地を聞いた上で言語を選択しているようでした。
いろいろ面白い解説をしながらの船旅は楽しいです。
そしてブルージュの街は、船の上からみると一段と美しく見えますね。
低い橋の下もくぐっていきます。
少しだけスリリングでもあります。
ほら、鳥もこんなに近くに。
癒されます。
この辺りは静かなエリアですので、川を降りて散歩をするにもよさそうです。
流れもおだかやで軽快なトークを展開するおじさんといても、時間がゆっくりと流れるように、リラックスすることができます。
ところで、この船頭さん、街を歩く人にも声をかけるほど陽気です。
結構乗客を楽しませてくれます。
言語の問題もあり、半分も頭に入りませんでしたが、その雰囲気だけでも楽しいです。
とてもサービス精神が旺盛なのです。
ちなみに、船からの降車時は帽子を外し、チップを求めるポーズをとっておりました。
そういうことですね。
でも、チップを渡したいくらいに楽しい旅だったように思いますし、たとえ船頭さんが違ったとしても、船の上からの景色を眺められるだけでも十分でしょう。
ブルージュの街散策
さて、この船にのってめぐるブルージュの景色もよいですが、水路沿いの街を歩くのもとても楽しいです。
もう言葉はいらないですね。ため息がでるほどきれいな街並みなのです。
うっとりする美しさですね。
水路沿いでないところも、石畳の道がおしゃれですね。
こちらは旧裁判所。
現在は行政センターとして利用されています。
ここは聖血礼拝堂。マルクト広場からすぐのところにあります。
中はこんな感じ。
ここは少し厳かな雰囲気です。
厳かな雰囲気といえこちらペギン会修道院です。
ここなんと世界遺産です。
1245年にフランドル伯夫人によって設立された歴史ある修道院です。
ここ現在でも15世紀のときと同じ修道服を着た修道女が暮らしているそうです。
時代が止まっているかのようですね。
ブルージュは水路の美しい街ですが、周辺にもこうしたすごいところがあります。
ブルージュのチョコレート
ところで、ベルギーはチョコレートの街。
ここブルージュでも2店舗行ってきました。
1つ目はここ。
THE CHOCOLATE LINE。
どうやらカリスマチョコレート職人がつくったショップ。
1粒でも結構高いんですよね。
味は美味しいですが、デザインも独特です。
2つ目はTSJOKOREETO。
こちらは、手作りのチョコレートショップです。
妻が学生時代に来た記憶があるということであちこち探した末にようやく見つけました。
ガイドブックなどにもでていなかったのでお店と見つけるのは苦労しました。
ただかつて日本のTVにも出たことがあるみたいですね。
その当時の写真なんかも店前に置いてありました。
こちらのお店は少し中心部から離れた場所になるのですが、アットホームな雰囲気で個人的にはとても気に入りました。
チョコレートもとても美味しいですよ。