ずっと行きたいと思っていた場所。
フィヨルド。
ついに。その夢をかなえる時がきました。
ベルゲンからソグネフィヨルドへ向かいます。
ちなみに、ベルゲンの旅はこちら↓です。
滞在先のベルゲンのホテルは1階がバーというかクラブのため、騒音で寝れないといけないから、と、
耳栓を渡されていました。
想像以上にベルゲンの観光が楽しく、街歩きの疲れあり、あっという間に就寝。
耳栓は使わずに済みました。
睡眠も十分にとり、さぁ、出発です!
天気はご覧のとおり。
8月下旬ですが、気温は結構低いですね。
さすがは北欧です。
こうしてみると、ノルウェーは南北に長い国ですね。最北の地はかなり北極に近いのでしょう。
ちなみに、フィヨルド観光の服装ですが、長そでシャツにニット、その上にマウンテンパーカーです。
日本だったら暑いですが、これくらいでちょうどよいです。
日本の秋~冬くらいの服装ということになりますね。
ここで、フィヨルドについて簡単に解説。
もしかすると、中学校の地理で聞いたことがあるのではないでしょうか。
テストにも出るような頻出語句だったような気がします。
フィヨルドとは、はるか何百年万年も前に、氷河によって浸食され削りとられた海岸線のことです。
そうです、氷河が大地を削ったのです。
氷河のパワー、恐ろしいですね。
そして、驚くなかれその海岸線の長さ。
なんと2万km。
ちょっと想像できない距離ですよね。
どれくらいの距離かというと、地球半周くらいの距離です。
想像できないですね。いかにギザギザに入りくんでいるかがわかります。
地図で見ても、なんとなくわかりますね。
ところで、ノルウェーには5つの有名なフィヨルドが存在しています。
- ソグネフィヨルド
- ハダンゲルフィヨルド
- ガイランゲルフィヨルド
- ノールフィヨルド
- リーセフィヨルド
それぞれに特徴があり、見ることのできる景色も違い、アクセスのよさも違います。
今回行ったのはソグネフィヨルドです。
最も初心者向けかつポピュラーでアクセスも簡単です。
特別な装備はいりません。寒く無ければOKです。
逆に、リーセフィヨルドは、水面から垂直に1000mの断崖絶壁の景色で有名ですが、
登山をして行く必要があります。
その点、ソグネフィヨルドは乗り物乗るだけ大丈夫ですし、老若男女問わず、冬でも行くことができます。
年中営業中なわけですね。
逆にほかのフィヨルドは冬は行くことができませんのでご注意を。
ソグネフィヨルドへのアクセスですが、電車、バス、クルーズ船と様々な交通機関を利用していくことができます。これ、1つずつ予約するのは大変です。
今回はまとめてパッケージで予約です。
ありがとうベルトラさん。
私の選んだスケジュールはこちら。
8:43 ベルゲン発 ↓ ベルゲン鉄道 9:56 ヴォス着 10:10 ヴォス発 ↓ バス 11:20 グドバンゲン着 11:30 グドバンゲン発 ↓ クルーズ船 13:30 フロム着 14:50 フロム発 ↓ フロム鉄道 15:46 ミュールダール着 15:52 ミュールダール発 ↓ ベルゲン鉄道 17:57 ベルゲン着
これ、逆走パターンもあるようでした。
それにしても、随分とタイトなスケジュールです。
途中の乗り換えで大きなトイレに行こうものなら置いてけぼりですね。
それでは、ベルゲン駅から出発です。
出発時間が近づくにつて、徐々に人が増えていきます。
みんなフィヨルドに行く仲間です。
ヴォスまでの1時間は電車の車窓からの景色で十分楽しめました。
車両の揺れにも負けず写真をパシャパシャ撮ってしまいました。
しかし、ここでの景色は、今にして思うのです。
これからはじまるフィヨルドで目にする光景に比べれば取るに足りないものでありました。
ヴォスに到着しました。
スケジュールによると乗り換え時間は14分しかありません。
トイレは大丈夫ですは、事前リサーチによるとバス乗り場までは結構距離があるようです。
走った方がよいのでしょうか。
私は元陸上部です。
いざとなったら…
電車を降りると親切にも案内表示があります。
ゴール地点は確認できましたね。
さぁ、バス乗り場までダッシュ!
と、思いきや、みんあだらだらゆっくり歩いていきます。
それはそうですね。
ほとんどの人が同じ行程でフィヨルドまで向かいます。
もちろん、ヴォスで少しゆっくりする方もいると思いますが、少数派な気がします。
大人数で移動するためバス乗り場まではなんの心配もなく到着です。
バスもずらり。
すべて同じ目的地なのでどれに乗ってもOKです。
しかしほぼ満席になりますので、大人数で移動している方はダッシュして席を確保してください。
さて、ここからバスの旅1時間です。
道中はすごいへアピンカーブなんかも曲がります。
これは難易度が高い運転技術だ、と思う場面しばしば。
運転手さんには相当な技術が求められますね。
観光バスなので、途中、見晴らしのよい所で停止もしてくれます。
さぁ、みんな写真を撮れ、という時間が与えられるわけです。
とりあえず、撮ります。
それにしても…
これ、すごい。なんだここは。
とんでもなく大きな岩?山?に囲われてます。
こんな感じの景色がバスから次々に見ることができるので1時間は結構あっという間に過ぎます。
そうこうしているうちに、グドバンゲンに到着。
フィヨルド観光最大の目玉であるクルーズ船へ搭乗します。
クルーズ船は想像したよりもきれいで大きいです。
ライフジャケットなんかもあります。
今から乗るクルーズ船の下は水深1000mを超えます
一見、静かな川に見えるところも、とてつもなく深いのです。
そして、周囲の山、という岩でしょうか。
この岩もとんでも高いのです。
感覚がおかしくなりますね。
何を見ているのでしょうか。
これぞ絶景。
思わずため息が漏れてしまいます。
想像を超える景色なわけです。
写真で見るよりも、実際に目で見るとその景色の広がりは更に大きく、雄大な自然のスケールに圧倒されます。
いつまでも観ていても不思議と飽きません。
どれも同じように見えるのですが、少しだけ違う地形を探すように見るのが面白いです。
そしてところどころに家や小さな集落があります
こんなところに住んでいるのかと思うと驚きです。
まるで絵本の1ページのような世界です。
きっと心がきれいな少女とおじいさんが住んでいるのだな、そう思わずにはいられません。
物語の世界です。
そんな想像をしているだけで楽しいです。
すごい高さから流れ落ちる滝にも接近。
もうこれで華厳の滝は観に行かなくてもいいな、とそのとき思いました。
クルーズでの旅、2時間はあっという間に過ぎ去りました。
フロムへ到着です。
フロムは人口500人ほどの小さな村。
美しい緑です。
とりあえず寝っ転がってみました。
あぁ、ここが地球だな、と身体全体で感じます。
ちなみ、このフロムにはホテルなどもあり宿泊する人もいるそうです。
小さいながもレストランなんかもありますので、ご飯も食べることができますよ。
そして、こんな巨大な豪華客船まで。
次のフロム鉄道の出発までは時間があるので村をぷらぷらしてみました。
フロム鉄道博物館なんかもあります。
なんか昔の車両なんかが展示されたりしていますね。
あとこれは、トロルというやつですね。
かわいい?のでしょうか。
どう表現したらよいのかわからないキャラクターです。
これ、妖精らしいです。一応。
さて、時間です。
フロム鉄道に乗り込みます。
この電車は観光列車で中も少しおしゃれな仕様になっています。
この車窓からの眺めもなかなか見応えがあります。
途中、ショース滝というところで停車します。
すごい勢いです。
しかも、なにやら滝の爆音に対抗するかのような音楽が。
そして女性の歌声が。
写真はとし損ねたが赤い色の服を着た女性が確かに歌っていました。
こんなところで、なぜ。
はじめは幻かなにかでは、と思いましたが、後で調べたところによると地元の音大生らしいです。
定かではありませんが、定番の演出のようです。
ミュールダールからベルゲンまでは往路と同じです。
あぁ、いい旅でした。
ほんとに観れてよかったな、とつくづく思います。
心地よい疲れを感じましたね。
ベルゲンについたのは夕方6時くらいです。
それでも空は明るい。
北欧の夏は日が長いですね。
この日は再び街へ向かい、最後のベルゲンの夜を堪能しました。
一生に一度は見たい景色と思って行ったフィヨルド。
しかし、もうこの記事を書いている途中から再び行きたくなってきました。
もちろん、今は海外旅行に行けるような社会情勢ではないですが。
いつか、ほかのフィヨルドもいってみたいですね。
息が漏れるほど、全身で絶景を感じる景色。
フィヨルドの旅でした。